アヘン王国潜入記 (集英社文庫) - 和書 - アマゾンSHOP

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アヘン王国潜入記 (集英社文庫) - 和書 - アマゾンSHOP

高野 秀行

集英社

グループ:Book

ランキング:24851

価格:¥ 700

発売日:2007-03

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アヘン王国潜入記 (集英社文庫) - 和書 - アマゾンSHOPカスタマーレビュー

ゴールデントライアングルでの生活  (2008-06-28)
アヘンという日本にいたらまずお目にかからない麻薬の一大産地であるゴールデントライアングルでの生活記。高野さんの本に似合わず、学術的な側面が大きい作品となっている。それはそれで興味深く読めた。また知らない土地へ旅をする、知らない土地で現地の人々と交わって生活する、という彼の作品の醍醐味は十分味わえる。しかしながら彼の作品で私の大好きな「笑い」の部分が少ないことが残念であった。彼の笑いは誰も傷つけない、本当に楽しい笑いなので、彼の作品を手に取る動機になっている。しかし本書は真面目。真面目で悪いことはないが、チョット残念。

たまたまアヘン栽培をしている普通の村。でもその周辺はとてつもなくキナ臭い  (2008-03-21)
 一個人が、人のつてだけで、こんな村に入り込んで、村人と共に半年以上も生活できることにも驚くが、この作者というか人物の行動力とタフさに、もっと驚かされる。

 本書の多くは村人とのやりとりを通して、きわめて人間くさい村の様子が描かれている。それだけを見れば、その村がアヘン王国であるという感慨はない。というか、その村はキャベツやネギを作っているのと同じように村人総出でケシ栽培をしているだけ、しかも高地と近隣との関係上、ケシ栽培以外に作れるものがないからやっているだけで、村人たちは貧しいながら、家族と友人を愛し、先祖を敬う非常に愛すべき人たちだ。とは言うものの、中にはやはりアヘンに夢中になっている人もいて、高野氏もアヘン中毒になってしまうくだりはとてもおもしろく読めた。

 実際にアヘンビジネスで濡れ手で粟の商売をしている人たちはブローカー達で、どうやら軍部とかかわっているらしい。その辺の詳細な情報はさすがに一個人の調査では限界があったようだが、高野氏の現地入りを世話してくれたスポンサーであり友人である人物が暗殺されたということがあとがきに書いてあり、危険と背中合わせであったことには間違いはない。

 そういう危険さもあれば、村で発生する原因不明の病気で若い人が時々死んでいく中、マラリアにかかったり、全身の湿疹におそわれたりという危険もある。そんな中、毎晩村人と宴会して酒浸りになって寝ているこの高野氏の楽観的バンカラ精神にも敬服する。

地図では知りえない土地と暮らしがわかる  (2007-11-23)
10月末、麻薬王クンサーが亡くなりました。今、シャン州はどうなっているのでしょうか?

ただでさえ情報量が不足し、その真偽も不明なミャンマー。その中で、麻薬王クンサーが暗躍したシャン州。言わずと知れた麻薬の里(こんな言い方で良いのか?)です。ミャンマーに住む人でさえ、きっとここがどこで、誰がどんな生活をしているのかわからないであろうワ人の居住地で、アヘン中毒になりながらも、私たちが知りえないアヘン栽培の実態と、そこに暮らす人々の日常を丁寧に描写しています。著者が中国との国境を越えてワ人地域へ潜入する冒頭から、ぐいぐい引き込まれてしまいます。

と言っても、ドロドロしたものではなく、私たちと同じ「人間の普通の生活風景」です。
この本では、私はワ人という存在に魅かれました。
中国人でも、ミャンマー人でもない、ワ人です。表紙の写真を見ても、日本人と遠い感じはせず、(著者の表現によるものかもしれませんが)何となく共感を持つこともできます。
しかし、世界中の少数民族がそうであるように、決して少数でないクルド人がそうであるように、国家という存在が勝手に国境を引き、国家運営のために、ヒトを使い、蔑ろにしているー
というのがわかります。国家とか会社とか、人権はないのに、人権を持ってしまう不思議な存在です。私は嫌いです。
ワ人はもっと自由であっていいはずなのに・・・
アヘン栽培と戦いに明け暮れる日を送らなくてもいいはずなのに・・・

一般の地図では出てこない地名も、しっかりと本書の地図には明記されており、
辺境、秘境、少数民族が大好きな人は感動すると思います。
実際の取材はかなり前のことで、今では村の様子も少し変わっているのでしょう。
それを確かめられないのは残念ですが、いつか私自身の目で、ここを見たいと
心底思わせてくれる書物です。

秘境潜入ルポ  (2007-11-21)
我々日本人からすると、「アヘン栽培を生業にする地域」なんてとてもじゃないけど恐ろしくて足を踏み入れられない場所のように感じてしまいますし、実際その筈なのですが、著者の高野さんは通訳とコミュニケーションを取る為に語学まで学び、かなり苦労しながらその場所に足を踏み入れ、あまつさえ長期間にわたって滞在までしてます。
「好奇心」もここまで来ると、圧倒的なパワーになるのだなと思いました。

内容事態は「アヘン王国」が持つ文化的な特異性──なぜアヘンを売るようになったのか。など極めてシリアスな部分と「滞在記」としての脱力部分が良い感じでミックスされており、飽きることなく最後まで一気に読むことができます。

一風変わった滞在記として。また、アジアのある特定の地域が孕む混沌を報せるルポとして。
どちらにしても良書です。

さすが高野秀行さん  (2007-11-08)
 著者の高野氏がミャンマーの奥地ワ州の山奥の村でケシ(アヘン)の種まきから収穫までを体験したドキュメンタリーです。 この人の行動力には驚かされることばかりです。 ワでの生活で、大量の虫にたかられたり、毎日菜っ葉のおかゆを食べて緑便が出たり、挙句の果てには自らがアヘン中毒になってしまったり・・・とかなり普通の人間では真似できない体験をしています。 この人の作品を読むと、生きるパワーを感じます。 皆さんもぜひ読んでみてください。